佐世保市の皆様、暖かくなってくると「蜂が気になる」という声をよく聞きますが、
実は蜂が活発になる時期は、その種類によって大きく異なることをご存知でしょうか？
「蜂」と一口に言っても、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなど様々な種類がおり、それぞれ生態や活動サイクルが違います。
今回は、ハチプロ（運営：ベンリー佐世保南店）が、主な蜂の種類ごとの活動時期と特徴についてお話しします。
これを知ることで、蜂対策をより効果的に行うことができるでしょう。
蜂の種類別、活動時期と特徴
佐世保市周辺でよく見られる蜂を中心に、それぞれの活動時期と注意点をご紹介します。
1. アシナガバチ：春から秋にかけて庭でよく見かける
- 活動時期: 4月頃～10月頃
- 特徴:
- 春、女王蜂が単独で巣作りを始め、夏にかけて働き蜂が増え、巣が大きくなります。
- 軒下や庭木、ベランダなど、比較的開放的な場所にシャワーヘッドのような形の巣を作ります。
- スズメバチに比べておとなしい性格ですが、巣に近づいたり刺激を与えたりすると刺すことがあります。
- 特に、洗濯物を取り込む際や庭の手入れ中に、気づかずに巣に接近して刺されるケースが多いです。
- 注意点: 巣の初期段階は小さいので見落としがちですが、早めに発見できれば駆除も比較的容易です。
2. スズメバチ：夏から秋にかけて特に警戒が必要
- 活動時期: 4月頃～11月頃（特に8月～10月が最も活発で攻撃的）
- 特徴:
- 女王蜂は春に単独で巣作りを始めますが、夏にかけて働き蜂が急増し、巣が急速に巨大化します。
- 地中、木の洞、屋根裏、床下、壁の中など、閉鎖的な空間に大きく頑丈な巣を作ることが多いです。マーブル模様が特徴的です。
- 非常に攻撃性が高く、危険を感じると集団で襲いかかってきます。毒性も強く、アナフィラキシーショックを引き起こすリスクが高い蜂です。
- 特に秋口には、巣の防衛本能が最も高まり、数m接近しただけで威嚇・攻撃してくることがあります。
- 注意点: 非常に危険なため、巣を発見しても絶対に近づいたり、自分で駆除しようとしたりしないでください。
3. ミツバチ：一年中活動するが、春に分蜂の可能性も
- 活動時期: 一年を通して活動（冬は活動が鈍る）
- 特徴:
- 樹洞や床下、壁の中などに大きな巣を作ることがあります。
- 基本的に温厚な性格で、こちらから刺激しない限りはあまり刺しません。
- 春には「分蜂（ぶんほう）」といって、女王蜂の一部と働き蜂が新しい巣を作るために移動することがあります。その際、一時的に木の枝などに大きな塊となってとまっていることがあります。
- 一度刺すと針が体に残り、蜂は死んでしまいます。
- 注意点: 分蜂中のミツバチは比較的おとなしいですが、刺激を与えないようにしましょう。大量のミツバチが集まっている場合は、内部に巣がある可能性もあるため注意が必要です。
蜂の活動時期に合わせた対策を
蜂の活動時期を知ることは、効果的な対策を講じる上で非常に重要です。
- 春先（4～5月）: 女王蜂が単独で巣作りを始める時期です。巣が小さく、働き蜂も少ないため、この時期に発見できれば比較的安全かつ容易に駆除できます。ご自身で対応する際も、この時期が最もリスクが低いですが、十分な注意が必要です。
- 夏～秋（6月～10月）: 働き蜂が増え、巣が最も活発に、そして巨大化する時期です。特にスズメバチはこの時期、非常に攻撃性が高まります。この時期に巣を発見したら、絶対に近づかず、すぐにプロに相談しましょう。
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